メリット1については、こちら。
ETFを行うメリット2。ETFには特別分配金がない
ETFのもう1つの大きな特徴を記しておきましょう。
まず、ETFの中には、分配金が出るタイプもあります(無いタイプもあります)。 そして、ETFの分配金には特別分配金がない!ということです。
何のことか分かりませんね。
順を追ってご説明します。
分配金とは、株式投資で言うところの「配当」のようなものです。 そして、通常の投資信託には特別分配金と普通分配金の2種類があります。
特に有名なのが「毎月分配型」の投資信託です。
この「毎月分配型」というのは、文字通り、「毎月、分配金を支払いますよ」というタイプです。 一見すると魅力的なのですが、当然、そんなうまい話はありません。
というのも、運用が上手く行かない時は、投資家が支払ったお金(元本)を取り崩して分配するのです。 これを特別分配金と言います。
「特別」とついていますが、ちっとも得をしていません。 もちろん、「毎月分配型」でも、運用が上手く行ったら(手持ちの時価よりも価格が上がったら)きちんとした利益としての分配金が出ます。 これを普通分配金と言います。
つまり、「毎月分配型」の投資信託などは、運用成績次第で利益としての分配金が出たり出なかったりするのです。
そして、もう一度言います。
ETFの分配金には特別分配金がない!ということです。
つまり、景気が悪くても、分配金が望めるのです(もちろん、最初から分配金の設定がないETFは出ません)。 なぜ、ETFには、特別分配金がなく、普通分配金しかないのか?それは、ETFのルールに秘密があります。
ETFのルールでは、「組み込まれている株式の配当金などの利益は投資家へ全額還元すること」というものがあるからです。 そのため、値動きに関係なく、分配金が支払われる、というワケなのです。
これは、一見すると地味なメリットですが、長期で見ると非常に大きなメリットとなってきます。