ETFを行うメリット。俯瞰で情報を捉える重要性
ETFのメリットを紹介しておきましょう。
少し空想をしてみてください。あなたは友達と、とある遊園地に遊びに来ています。 ここには巨大な迷路があることで有名です。
あなたは早速、友達と一緒に挑戦してみることにしました。 それぞれ別行動します。
スタート直後、あなたはいきなり迷子になりました。
何しろ通路は高い壁で囲まれており、先は見通せません。 右へ行ったり左へ行ったり、ウロウロして疲れるばかりです。
あなたは、ふと、迷路の中に物見台があることに気が付きました。 チャンスです。
迷路の中で行き当たりばったりで進んでいては、ゴールの方向すらわかりませんから、高いところへ登れば何か見えるかもしれません。 あなたは物見台へ登りました。 思った通りです。
見えます。
ゴールそのものも、ゴールへの道筋も、迷っている友達の姿も見えます。 高いところから見下ろしているので、壁は意味がなく、全体を把握することができました。 あなたはスムーズに、迷路から脱出することができました。
一緒に迷路に入った友達で、物見台を見つけた人は脱出できたので、一足早くおいしいご飯を食べに行きました。 行き当たりばったりの友達は、まだ出てきそうにありません。 少しかわいそうですね。
空想はここまでです。
迷路から早く出るには、高いところから見ることが重要でした。 投資もまた、似たような面を持っています。
株式投資では、小幅な値動きを読み切ることは至難の業です。
その理由はこうです。
株式では、投資対象が企業そのものですので、為替や原油価格などの大きな波の影響をダイレクトに受けます。(この点ではETFも同様です。)
ところが、株式ではさらに、小さな波にも影響を受けてしまうのです。 すなわち、企業独自の業績、新発売の商品の売れ行き、ライバル企業の動向、設備投資の拡大の有無などです。
これらの細々とした内容を把握し、値動きがどうなるかなど、まずわかりません。 まるで高い壁に囲まれた迷路の中で迷っているようなものです。
ゴールにたどり着けるかどうかはわかりません。
たとえば日経平均株価連動型のETFなら、個別の企業225社を分析する必要はありません。 もっと高い視点で225社全体を見下ろすイメージです。
そこで、迷路を高いところから眺める作戦(運用)…それがETF投資というわけです。